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宮川大輔

そして、実は更にこの「宮川大輔」が、「すべらない話」と落語との差別化を謀ったのである。

宮川大輔は1991年4月に「ほっしゃん。」と共にチュパチャップスというコンビを結成し、「ナインティナイン」「雨上がり決死隊」「FUJIWARA」「バッファロー吾郎」などが所属していた若手ユニット「吉本印天然素材」に結成とともに参加し、関西では大人気となる。
しかし「吉本印天然素材」は解散となり、1999年にはチュパチャップスもコンビを解散し、ピン芸人となる。
しかし芸人としての仕事はほとんど無く、しばらくの間は吉本新喜劇などの舞台を中心に活動するだけであった。
そんな状況だったときに、「松本人志」に「宮川大輔」がある話をプライベートで話した際に、「こういう何度聞いても面白い話を披露する番組をやりたい」との発想から「人志松本のすべらない話」という番組が生まれた。
そのため宮川大輔はこの「人志松本のすべらない話」に毎回出演し、この番組に出演したことをきっかけにバラエティー番組のみならず、映画、舞台、ドラマなどへの出演もどんどん増えていったのである。
では「松本人志」は、「宮川大輔」の話がどのように面白いと思ったのだろうか。「宮川大輔」がすべらない話を披露するときには、独特のアクションや擬音ですべらない話を披露する。
しかしここで今までの話とは矛盾することがある。
「今の落語について」では、『落語は、漫才のように今までは作り話だった漫才の嘘臭い部分を全てとっぱらい、今の世の中に合わせたリアリティーがあるようにはできないのである。
なぜなら「落語」とは、座布団の上に正座したままで、良くできた作り話を話題にし、その作り話を話術だけで本当にあったかのようなリアリティーを表現するというものだからである。
つまりその形を変えてしまうと落語ではなくなり、漫談となってしまうのである。
たまに新人の落語家が座布団の上に正座せずに、形態模写をしながら物語などを話すことがある。
しかしこれは大きな間違いであり、座布団の上に正座するからこそ、観客の頭の中に物語を話術だけで描かせることができるのであり、立ったりしてしまうと観客は頭の中に物語を描かずに舞台に立ってしまっている漫談家となった落語家に集中してしまうのである。』と述べた。
まとめると、落語では、形態模写をしながら物語などを話すと、話術だけで頭の中に物語を描かせることが出来ないため、落語ではなくなってしまうということである。
しかし「現代落語」であるすべらない話に出演する宮川大輔の話は、独特のアクションや擬音で話を披露している。
つまり宮川大輔の話は、話術だけで頭の中に物語を描かせることが出来ないのに、しっかりと現代落語になっている。それはなぜなのだろうか。

「落語」と「すべらない話」との違いは、落語は良くできた作り話であるのに対し、すべらない話は全てが実話であるということだ。
つまり、落語は体験したことが無い話であり、すべらない話は実体験、つまりドキュメンタリーである。
「ドキュメント系バラエティー番組ブーム」でも述べたように、ドキュメンタリー番組の面白さとは編集の面白さである。
この「すべらない話」も、お笑いの構成によって面白くさせると「人志松本のすべらない話」でも述べた。
しかしそれは上手い下手はあるものも、誰もが行っていることである。
そしてその実体験をよりリアルに表現するためには、その体験をしたときの本当にあったかのようなリアクションが必要である。
それを宮川大輔以外の芸人たちは、落語家のように話術だけで頭の中に物語を描かせる。
しかし「宮川大輔」は、そのリアクションを、独特のアクションや擬音の面白さで表現したのである。
つまり作り話である落語であれば、形態模写をしながら物語などを話すと、話術だけで頭の中に物語を描かせることが出来ないため、落語ではなくなってしまうが、
実体験であるすべらない話を、よりリアルに表現するためには、宮川大輔のような独特のアクションや擬音の面白さで表現したほうが伝わりやすいのである。

この宮川大輔によって、「すべらない話」は落語と完全に差別化することができたのである。
つまりこの「人志松本のすべらない話」は、従来の漫才師との差別化を謀った「漫才ブーム」のような存在であり、「宮川大輔」はその漫才ブームの立役者となった「B&B」「紳助竜介」「ツービート」のような存在なのである。
そのため「宮川大輔」は、この番組に出演したことをきっかけにバラエティー番組のみならず、映画、舞台、ドラマなどへの出演もどんどん増えていき、すべらない話はそのため視聴者のみならず業界からも高い評価を得ていて、駆け出しの若手芸人の間では一度は出てみたい憧れの番組の1つとなっていて、2000年代お笑いブーム終盤に入って「アメトーーク!」をはじめとした、芸人はトークが出来なければ生き残ることが出来ないといった風潮を作り出すことになった番組となっているのではないだろうか。
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