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ナインティナイン

現在の「ナインティナイン」は、「めちゃ×2イケてるッ!」と「ぐるぐるナインティナイン」という人気番組をゴールデンの時間帯で放送していて、ナインティナインのコアなファン向けに「ナインティナインのオールナイトニッポン」というラジオも放送している。
岡村隆史は常に笑いを貪欲に求め、誰からも愛される国民的キャラクターとして認められていて、
その相方の矢部浩之は、どのような芸人にも優しくつっこみ、場の空気を正確に読み取る能力を認められているため、バラエティー番組の司会を務めながら、サッカー番組の司会も務めている。
ではそんな「ナインティナイン」が、このように認められてきたのはなぜなのかということを考えてみようと思う。

「ナインティナイン」がデビューするきっかけとなったのが、1991年、吉本の若手コンビ6組で構成されるユニットである「吉本印天然素材」に加入したことから始まる。
この吉本印天然素材でナインティナインは、今現在でも活躍している「雨上がり決死隊」、「FUJIWARA」、「宮川大輔」、「ほっしゃん。」、バッファロー吾郎などの実力派芸人を抑えて1番人気のコンビとなっており、更に1992年には「第13回ABCお笑い新人グランプリ」で最優秀新人賞を受賞し、同時期にデビューした芸人よりも早く全国区で数々のバラエティー番組に出演することになる。
そして、ABCお笑い新人グランプリで賞を獲得したことにより、「めちゃ×2イケてるッ!」の前身番組である「新しい波8」に出演することになる。
それからどんどん人気は高まり、1994年に「ぐるぐるナインティナイン」、「ナインティナインのオールナイトニッポン」がスタートし、1995年には「笑っていいとも!」のレギュラーとなる。
そして、「めちゃ×2イケてるッ!」、「ぐるぐるナインティナイン」、「ナインティナインのオールナイトニッポン」は今現在でも放送が続いていて、そのため今現在の世間の評価ではまだ中堅芸人という立ち位置ではあるが、人気や認知度から来る安定感を考えてみると、既に大御所芸人の風格さえ漂わせている。

「ナインティナイン」の面白さといえば、なんと言っても岡村隆史である。
岡村隆史は、身長が156.5㎝でサルのような顔で、身体能力の高さを生かしたコミカルな動きや顔芸などで、どんな人にでも愛されながらつっこまれるというキャラクターとして国民的に人気のある芸人である。
しかし岡村隆史も、最初からこのような芸風ではなかった。
デビュー当時は、ダウンタウンの松本人志に憧れて、笑いのセンスで勝負をしようとしていた。
しかし松本人志が書いた「遺書」という本で述べられていた、批判であるように見せかけての教えを受けて、岡村隆史特有の運動神経を活かしたコミカルな動きで、数々のバラエティー番組で、「明石家さんま」などの司会者から面白がられて大活躍することになった。

しかし、ここで問題が発生する。
岡村隆史は、どんなバラエティー番組に出演しても、運動神経を活かしたコミカルな動きで司会者から面白がられて活躍することが出来る。
しかし、それでは「矢部浩之」のつっこみとしての役割が全く活かされることは無かった。
なぜなら岡村隆史をつっこむのは相方の矢部浩之ではなく、そのバラエティー番組の司会者がつっこむからである。

そのような現象は2000年代のお笑いブームでもよくあったことで、コンビの芸人でインパクトのあるほうの芸人だけがよくテレビに映り、その芸人へのつっこみはその番組の司会者などがして、インパクトが無いほうは何もすることが出来ないということがよく起こっていた。
「アメトーーク!」という番組でも、そのようなことを紹介されていて、その時はそのような芸人のことを「じゃないほう芸人」という言葉で呼ばれていた。
実はこのような現象は、2000年代のお笑いブームだけではなく、1980年代に起きた漫才ブームを起こした芸人たちが行ったコント番組である「オレたちひょうきん族」でも起こっていた。
ビートたけしの相方であるビートきよしと、島田紳助の相方である松本竜介と、島田洋七の相方である島田洋八がトリオを組んだ「うなずきトリオ」というグループがあり、そのうなずきトリオも、今で言う所の「じゃないほう芸人」であると言える。

では、どのようにして矢部浩之の役割が全く活かされることは無くて、じゃないほう芸人になりそうだったにもかかわらず、今現在ではどのような芸人にも優しくつっこみ、場の空気を正確に読み取る能力が認められているためバラエティー番組の司会を務めながら、サッカー番組の司会も務めていることが出来るようになったのかということを、「ナインティナイン」が認められていることを調べる上で考えなくてはいけないことだろう。

それは「矢部浩之」の場合、実は岡村隆史よりも運動神経が良いというところにあるのではないだろうか。
どういうことなのかというと、ナインティナインが人気になってきたときに出演してきた番組のほとんどが、数々のゲームコーナーのあるバラエティー番組である。
そこで岡村隆史は、いろいろな司会者に面白がられ、多くの笑いを取っていった。
そして一方の矢部浩之は、その岡村隆史よりも良い運動神経で、数々のゲームコーナーを真剣にクリアーしていったのである。
ゲームコーナーのあるバラエティー番組に出演したお笑い芸人に求められるものは、とにかく“笑い”である。
ゲームを失敗したとしても笑いがあれば、番組的にはOKといった感じである。
その役割を岡村隆史がしっかりとクリアしているため、その相方である矢部浩之も笑いを取ろうとするとなぜかおかしな空気になってしまう。
そのため矢部浩之は、ゲームコーナーを笑い無しで行わなくてはいけないという状況になっていたため、真剣にゲームコーナーをクリアーしていったのである。
そして更に、矢部浩之は数々のゲームコーナーで、“場の空気を読んで”ゲームをクリアーしていった。
それは、同じ番組に人気アイドルなども出演している場合、そのアイドルに芸人が勝ってしまうと、なぜかおかしな空気になってしまうということが良く起きる。
そのため矢部は、ゲームコーナーを岡村隆史よりも良い運動神経で、空気を読みながらそのゲームでアイドルには勝たないように2位を目指していったのである。
クリアーをしていけば必然的にテレビに映る回数も増え、発言する回数も増える。このようにして矢部浩之は目立っていったのである。

そして矢部浩之は、岡村隆史よりも良い運動神経を利用してサッカー番組の司会を務めて、どのような芸人にも優しくつっこみ、場の空気を正確に読み取る能力が認められて、バラエティー番組の司会も務めていくことができるようになったのである。
そして「ナインティナイン」はそんな矢部浩之と、どんな人にでも愛されながらつっこまれるというキャラクターとして、国民的に人気のある芸人である岡村隆史とのコンビとして、今現在の世間の評価ではまだ中堅芸人という立ち位置ではあるが、人気や認知度から来る安定感を考えてみると、既に大御所芸人の風格さえ漂わせているようになったのではないだろうか。

この「ナインティナイン」の凄さから、「森三中」でも述べたように、
「つっこみというものは間違いを正し、ボケの面白さを視聴者にわかりやすく説明するのが役割」であり、そのため
「つっこみはそのつっこむ人自身がつっこまれないような容姿や言動や行動をしていなくてはならない」という考え方が一般的となり、
「ピン芸人以外の2人以上でグループを組んで活動している芸人の場合、その中にキャラクターの濃い芸人がいたとしたら、その相方はまともに見える人ではなくてはいけない」という芸人としての鉄則のようなものができたのである。
しかしこの鉄則のようなものは、果たして絶対に芸人には必要なのだろうか。
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