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とんねるず

このとんねるずの「石橋貴明」「木梨憲武」という二人は、もう既に二人とも高校生の時代から、マニアックなお笑いファンからは人気があった。
それはこの二人は、素人参加型のお笑い番組に出演していたからである。
石橋は野球部、木梨はサッカー部に所属していて、全国的にも強豪として知られるこの2つの部の交流は盛んで、部室内でのモノマネや一発芸などの披露を通じ、それぞれの部の「一番面白いヤツ」とお互いに認識し合ったのが出会いのきっかけであり、当時は主に先輩や先生のモノマネなどで、共に校内の人気者であったという。
石橋は高校在学中から「ぎんざNOW!」(TBS)や「TVジョッキー」(日本テレビ)をはじめとした、素人参加番組の常連であり、アントニオ猪木のモノマネやスポーツ選手の形態模写をはじめとする芸で、一部のマニアックな視聴者からは注目されていた。
木梨は石橋ほどの頻度ではないが、主に和田アキ子のモノマネで素人参加番組に顔を出していた。
なお石橋の同時代のライバルには、竹中直人がおり、「TVジョッキー」のザ・チャレンジ(素人お笑い勝ち抜きコーナー)の第1回グランドチャンピオン大会では、第3代チャンピオン石橋と初代チャンピオン竹中が対決している。ちなみにこのときの勝者は石橋であり、見事初代グランドチャンピオンに輝いている。
このような経歴を持つ二人がコンビを組み、「お笑いスター誕生!!」に出演。そして10週間連続で勝ち抜き、一躍人気芸人の仲間入りを果たすことになる。

しかしとんねるずは、事務所の問題で一時的にテレビ界から姿を消すことになる。
それでもとんねるずは、若者の街である渋谷で続けてきたライブが、口コミによって客がどんどん増え、そして半年後の1983年4月2日、とんねるずは「オールナイトフジ」で復活し、一気にとんねるず目当てに若い女性が一斉に詰め掛けるようになった。
更にその時に、新・ど根性ガエルのテーマ曲にもなった「一気!」をリリースしてアイドル的な人気を集めることにもなる。

漫才ブームの時にも、「B&B」や「ザ・ぼんち」もこのようにスターにはなった。
しかしこのとき実際には、これらの芸人たちと若い女性客の年齢差は一回り以上違ったのである。しかもその芸人たちはそれほどカッコよくはなく、漫才ブームが終わってしまえば過去の人である。

しかしとんねるずは違う。
石橋は野球、木梨はサッカーで鍛え上げられた身体とその長身で、今までのお笑い芸人にはいなかったカッコ良さを持っていたのである。
今までのお笑い芸人とは、弱者を演じるというものであった。
本当に外見が怖い芸人であると弱者を演じる事はできない。
つまり長身であったり身体ががっちりしていたりすることはお笑い芸人にとっては不利だったのだ。
横山やすしという芸人は恐いとは言われているが、横山やすしの外見はメガネをかけて小さくて痩せているため外見はあまり怖くはない。でも、もし横山やすしが安岡力也のような外見だとしたら、恐すぎて笑うことはできないだろう。
たとえオール阪神・巨人のように片方が大きかったとしても、相方にチビにしてバランスを取っていくというものがお笑い芸人では当たり前であった。
だからお笑い芸人とは長身には向かないのである。
しかし「漫才ブーム」というものが起きて、お年寄り向けの芸から若者向けの芸に変わったときから、お笑い芸人はかっこいいというイメージが付くことになったのである。
そこに漫才ブームの頃にはいなかった、鍛え上げられた身体と長身のコンビである「とんねるず」という芸人が登場したため、若い女性の間で一大ブームを起こしたのだ。

でもそれでは、若い女性だけにしかウケないからダメなのでは?とも考えられてしまう。
それをダメにしなかった所が、実は「とんねるず」の一番凄い所なのである。

それは、とんねるずの人気のきっかけとなった「オールナイトフジ」という番組の後の番組である「夕焼けにゃんにゃん」で、とんねるずは若い男性にも支持されることになるのである。
オールナイトフジという番組から説明すると、この番組は今までの番組の常識を破り、女子大生中心に考えられた番組なのである。
タレントとしての礼儀というようなものは全く教えずに、誰かが喋っていても別のところでは別の話をしていたりするような「素人」というものを全面に押し出し、とにかく面白さなど全く考えずに、女子大生の可愛さというものだけをただ映す番組なのである。
そんな番組のレギュラーがとんねるずなのである。
石橋貴明は矢沢永吉やショーケンに憧れがあるという。
その憧れを表すようにとんねるずは、その女子大生に常に喧嘩腰で毒づき、攻撃的な目付きで「てめえらバカ野郎」と叫び、ときにはカメラを壊したりと縦横無尽に暴れまわるのである。
それでもどんどんとんねるずはそのルックスで若い女性からの支持を受けていき、「オールナイトフジ」も人気が出て、その人気にあやかった特番「オールナイトフジ女子高生スペシャル」から派生し、1985年4月より月曜から金曜までの平日のベルト番組で放送していた番組が「夕やけニャンニャン」である。
「夕やけニャンニャン」という番組は、その当時人気があった「おニャン子クラブ」の番組で、出演者以外は「オールナイトフジ」と同じような番組であった。

そしてこの「夕焼けにゃんにゃん」でとんねるずは、若い男性にも支持されることになる。
そのきっかけとなったのが「タイマンテレフォン」というコーナーである。
このコーナーは、視聴者が電話をかけ石橋貴明と喧嘩をするという企画で、石橋はこの時もいつものようにテンションが高く電話の相手に常に喧嘩腰で毒づき、攻撃的な目付きで「てめえバカ野郎!」と叫ぶのである。
それでもどんどんとんねるずは若い女性からの支持を受けていったのである。
なぜなら、そんなとんねるずのマネをすれば、自分でもモテるのではないかととんねるずの不良性に憧れる若い男性が増え、言葉遣いなどは乱れ、服装はオシャレでカッコイイ不良であるチーマーなどの登場にも一役買うほどの芸人となったからである。

若い男性が、その当時に受けたことは今でも心に残り続けるものである。
「○○みたいな~?」や「~系」といった造語を、木梨が作り出していたりもする。
このような造語も、今でも心に残り続けるものである。
そのため今現在でもとんねるずは、その当時「夕焼けにゃんにゃん」を観ていた世代の男女から支持される芸人となっているのだ。

このようにとんねるずを支持していた世代の人たちは、自分が成長すると共にとんねるずがテレビで活躍している。そのためなんとなく仲間意識があるのである。
だからとんねるずの主演のコント番組である「とんねるずのみなさんのおかげです」では、番組を制作するための裏方のスタッフの人たちまでもが出演する。
これは今までの番組では絶対に有り得なかった話であり、別にスタッフの名前を出されてもそんなの知らないといった感じがしてしまう。
しかし、とんねるずを支持している世代の人たちは仲間意識があるのである。
だからスタッフであっても仲間であるため、たとえスタッフであっても支持されるのだ。
このように「とんねるずのみなさんのおかげです」は、若い世代に支持を受けていた番組となっていったのである。
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